エネルギーシステムや再エネ・水素、重要鉱物、安全保障の観点から研究を行っています
世界のエネルギーシステム脱炭素化に関する研究 | Global energy system decarbonization
世界の脱炭素シナリオの検討には、エネルギー需給分析ツールである「世界モデル」が国際的に使われています。しかし、従来の世界モデルは地域・時間の表現度(解像度)が粗く、脱炭素技術(再エネ等)の地域偏在性や時間変動性ならびにその対応費用を考慮することが困難でした。そのため、分析結果(例えば再エネ導入に係る費用やCO2削減費用)が楽観的に評価されてしまう課題がありました。
そこで、本研究室では詳細解像度を有するモデルを開発し、再エネ等の最適導入シナリオや脱炭素に係る費用を研究しています。研究成果は複数の受賞実績があります

世界モデルNE_Globalの地域分割と輸送経路
日本のエネルギーミックスに関する研究 | Long-term national energy planning
国のエネルギー計画策定には、国内需要や資源の特徴を考慮した検討ツールが必要です。また、産業や運輸、建物での脱炭素技術と費用もきめ細やかに分析する必要があります。
そこで、本研究室では日本のエネルギー需給構造と500+の脱炭素技術を記述したモデルを開発しています。2050年のエネルギーミックスに関する試算を経済産業省の審議会に提供した実績があります
- 2050年の日本のエネルギーミックスに関するケース分析|審議会提供資料1、資料2,査読付き論文
- CO2回収・貯留技術の重要性に関する分析
- 合成メタンの役割に関する分析

日本モデルNE_Japanでの発電電力量分析
エネルギー・鉱物と循環経済に関する研究 | Energy-mineral nexus
再エネや蓄電池にはLi、Co、Niやレアアースなどの重要鉱物が使われています。脱炭素化に向けては、それらの安定調達も課題となります。しかし、従来のシナリオ分析ツールではエネルギーと鉱物の双方を取り扱うことは困難でした。
そこで、当研究室は双方を取り扱う新たなツールを開発しています。そして、エネルギー・鉱物の観点から実現可能な脱炭素シナリオを研究しています。また、鉱物循環経済の効果についても評価に取り組んでいます

エネルギーと重要鉱物の統合評価
電力系統計画・運用に関する研究 | Power grid planning and operation
太陽光・風力発電をはじめとする再エネが期待されています。本研究室では、その大量導入に向けた検討を進めています。例えば、電力貯蔵設備の最適導入量・費用や北東アジアにおける国際送電網の可能性を研究しています

最適電源構成モデルでの1時間値電源運用試算
エネルギー安全保障と気候変動の両立| Energy security and climate change
エネルギー安全保障と気候変動の両立に向けたエネルギー・技術選択を研究しています
再生可能エネルギー資源量| Renewable energy potential
地理情報を用いて、再生可能エネルギー資源の推計を行っています
- 地域条例や屋根形状を考慮した国内太陽光発電のポテンシャル評価(日本エネルギー経済研究所 尾羽秀晃主任研究員らとの共同研究)
水素エネルギーキャリアの経済性 | The economics of hydrogen carriers
水電解装置の最適導入量・運用や、水素国際サプライチェーンコストを検討しています
気候変動政策 | Climate change policies
気候変動の緩和・適応・影響の「総合コスト」を最小化する道筋を検討します

Tipping elementsを考慮した統合評価モデル